東南アジアのうみとらべる

東京を拠点にして、東南アジアのぶらぶらを記録します。

第1回ラオスコーヒーフェスティバル レポート5

 
さてレポートも最後の第5回となりました。
最終回では、フィールドワークで訪れました「カフェシヌーク・リゾート」と
「ダオフアンコーヒー工場」をご紹介致します。

カフェシヌークリゾート

  • シヌークカフェとは?


Cafe Sinouk (カフェ・シヌーク)

社長のシヌークさんは、ラオスで生まれましたがその後、国内の内戦に伴い
フランスへと亡命、その後30年間生活しておりました。
1994年に帰国を果たし、その後生まれ故郷である南部にてコーヒー事業を
立ち上げます。
1996年には、自社の農園を所有し、園内にリゾートも併設しております。
パクセーから車で約2時間、高原地帯のパクソーン地域にその場所はあります。

会場(パクセー)よりバスにてカフェシヌーク農園&リゾートまで移動します。
 
カフェシヌークリゾート
都会の喧騒から離れた時間を過ごすことができます
 
こちらではロッジが数棟あり、そちらが泊まる場所になってます
グループ旅行に最適です
 
カフェシヌークリゾートでは、ロッジが3棟あり、そちらに宿泊することができます。
価格は予約時に要確認ですが、2人用の部屋が基本でベットサイズ、ベット数によって
変動しますが、USD40〜USD90/1泊の値段になっておりました。
また食事は併設のカフェで楽しめるほか、グループでの宿泊の場合は色々とアレンジを
行ってくれるとのこと。
提供される料理は自社の農園で栽培されたものを使用しており、
オーガニック&ヘルシーな料理が楽しめます。
 
もちろん敷地内にカフェスペースを併設
シヌーク社長のインスタントコーヒーあり
併設しておりますカフェではもちろん、コーヒーを楽しむことができます。
ただし、ブラックコーヒーを飲む際にには砂糖とミルクは入れないで!とはっきりと
伝えるのにご注意。
ラオス人感覚ではそのまま飲むのは苦すぎて飲めないので、
ミルクもしくは砂糖を入れるのが当たり前になっている模様。サービス旺盛で、
ブラックコーヒーを頼んでも砂糖が最初から入れてくれている場合があります。)
 
園内には水場があり、椅子など休憩する場所があるので、
少しうろちょろしながらコーヒーを楽しみにつつ
ゆったりを楽しむことができます


コーヒーの実

コーヒー豆の乾燥工程

実よりコーヒー豆を取り出す工程の機器になります

本当にゆっくりとした場所でした

ほとんど日本人が行くことのないラオスの南部に位置し、なおかつ交通手段が自前で調達する必要があり、南部最大の都市パクセーからも車で2時間の距離に位置しております。
かなり大変な場所にある一方で、都会の喧騒、昨今のインドシナの工業化から離れ、
涼しい場所で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
日本で言い換えるのであれば、長野の軽井沢の様な感じでしょうか。

日本から行くとなりますと移動も含めて諸々大変ではございますが、
バンコクホーチミンに拠点がある方にはかなりオススメのリゾートになっております。

穴場中の穴場のラオス南部でのリゾート、自然の中でゆっくりとした時間を過ごすことができるカフェシヌークリゾート、次回の旅行の候補に加えてみてはいかがでしょうか。

ダオフアンコーヒー工場


  • ダオフアンコーヒーとは?


1991年創業のラオス企業。
創業当初は、ワインやタバコの輸入が主たる業務であった。
その後、コーヒーなど農業産品を含む他分野に参入。
現在、南部では最大クラスの財閥として有名。
創業者のルアン=リダ社長はベトナムラオス人。

さて、カフェシヌークリゾートを後にして、次はラオスコーヒー最大手の「ダオフアンコーヒー」の工場へ向かいます。
南部最大の都市パクセーからのアクセスはダオフアンパクセーから約30分。
ラオスの国からは想像出来ない程の、先進国並の工場が見えてきます。
こちらでボラベン高原で栽培されたコーヒー豆を加工、焙煎、梱包まで
ワンストップで行っております。

こちらの工場には通常ではなかなか見せてもらうことができないので、
非常に貴重な体験となりました。

ダオフアン工場見学

dao_factory_signboard
ダオフアン工場に到着

dao_factory_entrance
建物がラオスでは見る事ができない大きな建造物

dao_factory_customerroom
応接室

dao_factory_coffee
工場内へ!沢山の加工待ちのコーヒー

dao_factory_cyro
巨大なプラントが工場内に構築されてます

dao_factory_control
コントロールルーム

dao_factory_coffee
豆を焙煎中

ラオスでは考えにくい程の最先端の設備がラオス国内でも貧しいと言われている南部に
あるのは感慨深いものがありました。
実際にこの工場のオペレーション統括をしているのはベトナム人技師であり、ラオ人は基本的には工場内の単純作業に甘んじている。
いつの日にか、ラオス人で全てをまわせるようになってほしいなとふと思いながら、
このフィールドワークツアーも帰路につきました。


以上、5回に渡ってラオスコーヒーフェスティバルをお届けしました。
来年以降もあれば、絶対に行きたいと思える楽しさがありました。
逆に不思議であったのは、世界4位の消費量を誇る日本がどうしてこの近場の
コーヒー豆に注目していないのかは、気になるところではあります。
それは、引き続き日本に帰国後の宿題にして色々とヒアリングをすることができればと
思っております。


何かラオスコーヒーと日本を繋げる事の出来る事ができれば良いなと考えております。

前回の記事→ラオスコーヒーフェスティバル レポート4へ

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